天正八年 大阪 石山本願寺・・・、土砂降りの雨でも火を噴く鐵砲、大地を燒き拂ういかづち..等などの武噐を操り嗾けて來る信長勢の強さはもはやこの世のものではなく、更には忍び殺しの銅磨陣内が現れ、刀を彈き返す不死身の肉體により無類の強さを誇り暴れ捲っていた。<br />
伊賀忍の天王獅子丸(松本保典)一矢酬い樣と立ち向かうも全く手が出ず、仲間のお夕を失ってしまう。<br />
信長勢は僅か半時も經たぬうちに破壞の限りを盡くし石山合戰は終結した・・・。<br />
先の長篠の戰では武田勝頼の軍勢を天を覆い盡くすほどの火炎車輪で呑み盡くした。<br />
その有樣はまるで五大明王である、金剛夜叉明王(五眼三面六臂)か軍茶利明王(一面八臂(もしくは四面四臂))の樣であったと・・・。<br />
竒怪な武噐を操り無敵を誇る信長勢。信長の周りにはその時代にはあってはならないものが存在する。<br />
不死身の肉體をもつ銅磨陣内がその信長勢に組した今、このままでは、信長は歴史の流れをも變えてしまう・・・。